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ル・ティシェ:……義姉さんに尋ねたい事があります。
「はい」
ル・ティシェ:何故、私に託したのですか。
「あなたなら大丈夫、と思ったからです」
ル・ティシェ:買いかぶりです。
クラファー:家庭向きな感じは、確かにないな。
「……抱擁と拳骨」
クラファー:なんだ、それは。
ル・ティシェ:…………。
「ル・ティシェさんの持つ優しさと厳しさを、私は知っていました」
クラファー:ああ、確かにルーはすぐ殴るな。
ル・ティシェ:始まったばかりの頃は、兄者によく殴られたがな。
クラファー:そんな事もあったかな。
ル・ティシェ:あったな。
クラファー:腐れ縁だな。
ル・ティシェ:同じアカウントに生まれただけの間柄で。
クラファー:他に気に入った顔がなかったから、同じ顔になっただけの間柄で。
ル・ティシェ:よくも今まで続けたな。
クラファー:続いたな。
「だから続けられた、だから続いたのかもしれません」
ル・ティシェ:そうですね。
クラファー:そうだな。
ル・ティシェ:……そろそろ行く。
クラファー:うむ。行ってこい。
「……ル・ティシェさん」
ル・ティシェ:はい。
「あの子を、お願いします」
…………。
…………。
…………。
「さて。あの男が登場したという事は、最後はやはり……」
サイユ:ここで黒幕の登場だよ。
ル・ティシェ:……なんだ、そのポーズは。
サイユ:今の心境を、端的に表してみたよ。
ル・ティシェ:いや、わからん。
サイユ:姉さんも衰えたよ。
ル・ティシェ:昔のお前は、もっと素直で可愛らしかったものだが。
サイユ:そういうのがお好みだったかよ?
ル・ティシェ:全く。
サイユ:そうだと思っていたよ。
ル・ティシェ:フッ。……初めて会った日の事を憶えているか。
サイユ:口の悪い、攻撃的な人だと思ったよ。
ル・ティシェ:なよなよとした、ハッキリしないヤツだと思ったな。
サイユ:一緒にいると疲れそうだと思ったよ。
ル・ティシェ:一緒にいるとイライラしそうだと思ったな。……知っていたか。
サイユ:何をだよ?
ル・ティシェ:私の周りには、強い人も凄い人もたくさんいる。だが、その中で一番信頼しているのはお前だ。
サイユ:それは奇遇だよ。私の周りにも、そういう人達はたくさんいるけど、その中で一番信頼しているのは姉さんだよ。
ル・ティシェ:そうか。
サイユ:そうだよ。じゃあ、姉さん。そろそろお願いするよ。
全ての、ここを訪れてくれた人々よ。
私たちの「夢」は、ここで終わる。
永きにわたるご愛顧には、いくら感謝しても十分という事はない。
本当に、ありがとう。
ル・ティシェ:こんなところか。
クラファー:ルーよ、最後にやるか。
ル・ティシェ:兄者、来たか。
クラファー:やはり3人揃わねばな。
サイユ:その通りだよ。
ブログ「ECO家の一族」は……。
永久に!
不滅です!
ル・ティシェ:…………。
サイユ:…………。
「このばかんちんが」
「なんて事をしてくれるんだよ! あの絵面だと不滅じゃなく不ケツにしか見えないじゃないかよ!」
「ま、待て! 笑いの要素をだな……ウボァー」
「姉さん」
「なんだ」
「アレでいいのかよ」
「……まあ」
いっそウチらしかろう。
ECO家の一族 Fin.
今後はなろうで。
この記事に対するコメント
引退してからもずーっと読ませてもらっていました。
ECOを始めた最初の頃の気持ちを思い出せる。
センスのある笑いでほっこり出来る。
もうストーリーが進む事は無い、と考えると寂しくもありますが…
もしまた、何かしらブログなどをされる場合は教えて下さいね(
かける言葉はなかなか見つかりませんが、ありがとう。
一部だけを言うなら、ラストがサイユで嬉しい。
商業でもない限り、「続ける」人はいても、「終わらせる」人はなかなかいません。長さとともに、その締めの美学を貫いたことに、賛辞を。
こちらこそありがとうございました。
引退してもなお、というのはある意味で最高の賛辞です。
そして、もしまた、ですか……では引き続きよろしくおねがいします(
私も「最初の頃の気持ち」を思い出して、もう少しやってみるつもりです。
かやさんへ
最初の頃は明らかにお味噌だったのですが、いつの間にかビッグになっていたサイユ。
藍燦燦が言っていた言葉は、私の実感でもあります。
プライマリ最強はサイユやで(
最後まで貫けるよう、もう少しがんばってまいります。
何より自分自身をガッカリさせたくないですから(
それでは!
潮時はとっくに過ぎていたんだよ。
毎日見ていた故に残念ではありますが、またいつかどこかでお会いできればいいなと思います。
8ヶ月、お疲れ様でした。
日課のように見に来ていたのに今来たらお話が終わってる…?
疑問を山のように抱えコメントを見たらどうやら終了…ですか。
今までとても楽しませていただきました。
兄上やティシェ姉様、サイユも他のみんなも大好きでした。
ECOブログというジャンルに惹きこんでいただいた一族様に多大なる感謝を。
そしてもしまたお会いできる時がありましたらとその時を楽しみにさせていただきます。
お疲れ様でした。また、いつか。
話の続きが読めないと思うと凄く残念ではありますが、大変楽しませていただきました。
私は自ブログで今年に入ってから定期更新と続ける事の難しさを感じておりましたが、
ECO家さんの更新に私も頑張ろうといつも思わせていただいてました。
改めて本当にお疲れ様でした、そしてこれまでの素敵に粋な物語と開設の切っ掛けと他にも色々ありがとうございました…!
まとまってない乱筆乱文ですみません。
それではまた!
「一度枯れた井戸だったけど、ちょっと水が湧いてきたので汲んて再び畑に水をやり始めた」
「でも、一度枯れた井戸だけにすぐにまた枯れた」
「時を置けば水は湧いてくるかもしれないけど、汲んでいけば枯れるだろう。前回よりもさらに短い時間で」
「立ち枯れにするよりは――畑の新芽は摘んでしまう」
抽象的な書き方で申し訳ないのですが、まさにこんな心境です。
新芽――Condition Greenのメンツに対しては忸怩たるものがありますが、今はなんとも言えない心境です。
最後に。
雨月さんへ。
メイ・フーさんへ。
そして、えるさんへ。
お三方にコメントいただけた事で、心安らかに眠りにつけます。
「眠り」と書くあたりがいやらしいですが、永眠も眠りですからね(
長らくのご愛顧、本当にありがとうございました。
それでは!